かぐや姫の野菜畑

昔々あるところに、発達障害の子供を育てている母親グループがありました。母親達は、子供達の将来の仕事の選択肢の一つとして、野菜作りはどうだろう?と考えました。そして、まずは自分達が野菜作りを学ぼうと思い立ったのです・・・

勇気ある撤退(モロッコ豆編②)2021

勇気ある撤退(モロッコ豆編①)の続き

 

勇気ある撤退(モロッコ豆編②)

 

 

「モロッコ豆って、モロッコが原産国じゃ無いんだ・・・」

 

ちょっとした驚きとともに、母弟子Tはネット上に溢れている情報を読み漁ります。

 

出来るだけ多くのモロッコ豆を食べることを人生の目標に加えた母弟子Tは、

ロッコ豆のことを1から学ぼうと考えたのです。

 

好意を持った相手のことは、人でも野菜でも、色々と知りたくなるものです。

そして、意外な事実を知ってしまったりするのです。

 

「モロッコなのに、モロッコではない」

 

何でしょうか、この謎かけみたいな展開は。

 

 

なになに?

 

 

彼の日本名は「平莢いんげん」、元々の出身は中南米とな。

彼が表舞台にデビューするに当たって、事務所がその当時流行っていた

ロッコを舞台とした映画にちなんで、芸名を「モロッコ」とした、と。

 

そんなノリで名前つけてんだ・・・

 

率直な感想です。

 

確かに思い返してみれば、今まで栽培してきた野菜達は、

皆さん個性的な名前を持っています。

 

チャレンジャー、キタアカリ、メークインアンデスレッド、金のたまご

ロロン、バターナッツ、坊ちゃん、北進、夏すずみ、スーパーパワー、ダイナー、

千両、アイコ、桃太郎、ドルチェレッド、シンディースイート、総太り大根、黒田五寸人参、

紅あずま、鳴門金時・・・

 

名前だけで何者かわかるほど、知れ渡っている野菜もありますし、

「総太り大根」など、名前じゃないぜ、味で勝負だ的に、

しっかり身元を明かしているものもあります。

 

さて。

 

上記の中で、地域名を冠しているのは、「アンデスレッド」と「鳴門金時」。

どちらもそこが出身地。

 

 

でも、モロッコ豆はちょっと違うんだから。

 

外国映画由来だし。

 

お洒落よね。

 

好意を寄せている相手のことは、たいてい何でも素敵に感じるものです。

 

 

そんなモロッコ豆をいかに長い期間収穫するか。

ネットで検索すれば、どう栽培するのが良いか、詳しい人たちが詳しく説明してくれます。

やれることは全てやってみます。

 

 

師匠にも尋ねます。

 

「モロッコ豆はいつまで収穫できるものなのでしょうか。」

「収穫できなくなるまで、だ。」

 

師匠の奥様にも尋ねます。

 

「暑くなると虫が入るから、まぁ本格的に暑くなるまでだわね。」

 

わかりました。

 

それでは満足できません。もっともっと収穫したいのです。

 

 

母弟子Tは、自己流の試みとして、7月4日にモロッコ豆を大胆に切り戻すという勝負に出ます。

 

ナスもお盆前後に、大胆に切り戻すことによって、秋にまた実をつけます。

それが、嫁に食わすなと言われる秋ナスです。

 

同じやり方で、もしかしたら秋モロッコが収穫できるかも知れません。

 

「モロッコ豆は苦手だ」とカミングアウトした母弟子Sも、モロッコ豆の美味しさを見直した一人。

 

母弟子Tの実験的栽培を見守ります。

 

 

結果は・・・

 

 

ちょっと採れた。

 

おそらく、切り戻さなかったとしても、同じくらいの品質と量が採れたのでは無いかと推測します。

少し収穫の時期が遅くなった、と言うくらいの事でしょうか。

 

結局、夏の暑さの中、切り戻しの労力だけがかかった、と言う結果となりました。

 

 

しかし。

 

 

諦めない母弟子Tは、次の手を打つのです。

 

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バッサリ切り戻す。甦れ、モロッコ!(2021年7月4日)

 

 

勇気ある撤退(モロッコ編③)に続く。

 

ではまた👋