「植え付け」春ジャガ編(2022)
「ISEKI KC250登場」春ジャガ編(2022)の続き〜
母弟子達がISEKI KC250のご機嫌を伺っている間、
師匠は手塩にかけて育てたお孫さんを動員して、
母弟子達のジャガイモ畑予定地を耕して下さいました。
ISEKIは出番が無いかも・・と思える程の、スピードと深さで掘っていかれます。
御年84歳。
鍬の使い方、力の加え方、アメとムチの使い方。
熟知していらっしゃいます。
厄介な笹の根っこも、竹の地下茎も、一撃除去。
遡って、2月初旬。
「ぼつぼつジャガイモの畑を整えた方が良いですよ。」
「そろそろ植え付けの段取りした方が良いですよ。」
師匠の奥様からメールが送られてきます。
「いつも何でも少しずつやることが遅い」母弟子達に、
リマインドのメールや電話をしてくれるのは、奥様です。
昨年のジャガイモ作りの手順を思い出し、植え付けは半月後くらいだなと算段して、
今回は「いつも何でも少しずつやることが遅い」と言われないように
早めに畑を整えようと思っていたのに・・・。
あら。
急かされている?
また遅いの?あたし達・・・
そしてやっと、師匠が今年は特別急いでいらっしゃることに気がつくのです。
師匠はもうすぐ入院して、手術をする予定でいらっしゃいます。
術後しばらくは養生するため、畑もお休みになります。
それまでに、師匠ご自身のジャガイモと、母弟子達のジャガイモを、
また畑に戻って来るまで、困らない状況にしておこうと。
だから、早いのは承知で作業を進めている。
「え〜、去年と植える時期、違うじゃん」(By 母弟子心の声)
そんなことを思った母弟子は、まだまだ先を見越すことが出来ない未熟者。
修行を重ねる必要があるでしょう。
さて。
師匠が耕した場所と、ISEKIが耕した省スペースに、畝を作っていきます。
昨年は深く掘りすぎた為、メークインは芽を出さず、大不作。
今年は掘りすぎないように、そして、力任せに深堀りした父弟子を呼ばないように、
細心の注意を払います。
渾身の畝が、まず1つ出来上がりました。
やはり、1年間農婦として修行を積んできた、
その成果が現れ始めているような出来栄えです。
「おぅ、何だかけったいな畝を作ったなぁ!」
師匠の声がします・・・。
「ほれ、鍬、貸してみれ」
母弟子が整えた畝に、ササっと修正をかけていかれます。
するとどうでしょう。
母弟子のものとは、全く違う。
師匠がジャガイモの植え付けを急いだ訳が、わかったような気がします。
母弟子達だけで作業したら、昨年よりも大不作になる。
いつでも師匠は、先を見越していらっしゃるのです。
ではまた👋