かぐや姫の野菜畑

昔々あるところに、発達障害の子供を育てている母親グループがありました。母親達は、子供達の将来の仕事の選択肢の一つとして、野菜作りはどうだろう?と考えました。そして、まずは自分達が野菜作りを学ぼうと思い立ったのです・・・

「ISEKI KC250登場」春ジャガ編(2022)

セイタカアワダチソウも笹も刈り取った第4畑に、

満を持してISEKI KC250が登場します。

 

師匠から指示を受けた、ガソリンもエンジンオイルも買ってきました。

 

母弟子が重たそうに運ぶガソリン携行缶を見て、師匠は仰いました。

 

「何リットル買ってきた?」

「10リットルです。」

「5リットルで良かったのになぁ・・。言い忘れたなぁ・・。」

 

師匠だって言い忘れることはあるのです。

そして、言い忘れたことを隠さずに言うところ。

師匠の良いところ。

 

 

さて。

 

 

KC250にたっぷりガソリンを補充します。

これは大丈夫です。

注ぎ口は大変わかりやすい場所にあります。

 

 

次はエンジンオイルを交換します。

 

わからない・・・。

やはりね・・・。

 

予習をしようと思ったのです。

でも、30年以上前に活躍した農機具の情報は、全くと言ってよいほど見つからず、

あったとしても、素晴らしい性能ご紹介!の畑を耕している動画だけ。

 

 

母弟子が知りたいのは、それ以前の話。

 

 

メンテナンス方法は?

エンジンオイルはどう交換するの?

どうやってエンジンをかけるの?

 

 

誰か!誰か!そこのところを教えてくれぃ!!

 

 

こんな時、師匠は「わしゃ、知らんぞ」と言うだけです。

師匠は自分に経験の無いことは、当てずっぽうで教えたりしません。

師匠は、師匠の持てる知識を弟子に伝えるのが役目。

知らないことは、知らないのです。

 

 

師匠が見守るだけの態勢に入った時、頼れるのは己のみ。

ISEKI KC250を活かすも壊すも、母弟子次第。

 

 

目を凝らせば

 

「オイルはこの線まで入れる」

 

そう書いてある場所があります。

 

ここでしょう。ここに何かしら施せば良いのでしょう。

思い切って、そこに設置されているカップを外してみます。

 

するとどうでしょう。

 

カップいっぱいのカタツムリが現れたではありませんか。

 

 

エスカルゴ、アヒージョ、オイル蒸し・・・

 

 

頭を巡ります。

 

果たして、彼らは好んでここに入ったのか。過ちなのか。

今も夢みごごちでオイルに浸かっているのか、既に空の星になっているのか。

 

確認している時間はありません。

何にしても、重要な部品では無いでしょう。

 

除去します。

 

エンジンオイルを線まで入れます。

そして、カップを元に戻します。

 

 

・・・戻し方がわかりません。

 

 

師匠はじっと見つめているだけ。こんな時、余計な口出しはしないのです。

仕方ありません。己を信じて、はまるところにはめるのみ。

 

 

さて。

 

 

やれることはやりました。今やれる最善を尽くしたと言える状態。

 

エンジンを起動してみます。

 

 

かかりません・・・。

やはりね・・・。

 

 

「もしかして、あのカタツムリが重要だったのでしょうか」by 母弟子

 

「たわけたことを」by 師匠

 

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その後、持ち主により起動する事を確認してもらい、無事畑を耕すことができた。
最初から持ち主に聞けば良いじゃないかって?(2022年1月)

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この荒地が畑へと姿を変えた。(2022年1月)


ではまた👋