かぐや姫の野菜畑

昔々あるところに、発達障害の子供を育てている母親グループがありました。母親達は、子供達の将来の仕事の選択肢の一つとして、野菜作りはどうだろう?と考えました。そして、まずは自分達が野菜作りを学ぼうと思い立ったのです・・・

「植え付け②」茎ブロッコリー(スティックセニョール)編(2021)

「植え付け①」茎ブロッコリー(スティックセニョール)編(2021)の続き

 

 

師匠にほぼ無理やりスティックセニョール26株を託した翌日。

母弟子達は、残りの20株を連れて、畑に向かいます。

 

まず第1畑の畝に、持ってきた20株を置いていきます。

師匠に押し付けた26株を植えた後にここに戻り、穴を掘り植えていくのです。

 

 

ふと、母弟子Tは思います。

 

 

(この畝に20株植えられるだろうか?)

 

 

スティックセニョールを植え付けるとき、

株間は40cmくらいは開ける必要があります。

 

今は小さく、畝のどこに植っているかもわからないくらいの苗ですが、

いずれは大きく葉を茂らせ、美味い茎をいっぱいに伸ばすのです。

 

 

もう一つ、畝を作るか? or 選別するか?

 

 

一旦保留にします。

 

 

師匠をこれ以上待たせてはいけません。

師匠の畑に急ぎます。

 

 

「おぅ、来たか」

 

 

師匠は既に畝を作り上げ、スティックセニョール達は植え付けられるのを待つばかり。

 

 

良かった、間に合いました。

 

 

師匠は40cm間隔で、植え付ける穴を掘っていきます。

母弟子達と孫弟子Rは、せっせと植え付けていきます。

 

「こんなに上手に苗を植え付ける子は初めて見たぞ」と褒められる孫弟子R。

「やることが遅い!遅いぞ!」と、ムチをふるわれる母弟子達。

 

あっと言う間に26株全てが、然るべき位置に落ち着きました。

 

 

師匠が仰います。

 

 

「第1畑に植え付けられない分、持って来いや。」

 

 

師匠は何でもかんでもお見通しのようです。

 

母弟子達の作った畝では、大した量は植えられないだろうと、

最初から畝を大きく作っておいでなのでした。

 

 

母弟子Tは第1畑に戻ります。

 

良かった。

 

新しく畝を作る必要も、苗を選抜する必要もなくなりました。

 

母弟子達の畝に植えられる苗は、Max16株と言ったところ。

4株、師匠の畑の世話になろう。

 

 

4株・・・

 

 

師匠の畑には、まだ20株以上、苗を受け入れられる余裕がありました。

 

 

それなのに、4株だけって・・・

 

 

もうすっかり出来上がった畝が、目の前にあると言うのに・・・

 

 

母弟子Tは、苗を持って師匠の畑に戻ります。

 

 

「なんだ、全部ここに植えるのか!全部わしが育てるんか!」

「たわけたことを!」

 

 

母弟子Tが20株全部持って戻ったのを見て、師匠が仰いましたとさ。

 

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師匠の畑に落ち着いたスティックセニョールの苗。
大丈夫だ。ここにいた方が美味しく育ててもらえる。(2021年12月21日)

 

ではまた👋