かぐや姫の野菜畑

昔々あるところに、発達障害の子供を育てている母親グループがありました。母親達は、子供達の将来の仕事の選択肢の一つとして、野菜作りはどうだろう?と考えました。そして、まずは自分達が野菜作りを学ぼうと思い立ったのです・・・

「未練」秋採りキュウリ編(2021)

こんにちは。

 

第3畑で順調に育っていた秋採りキュウリは、10月17日に初収穫を迎えました。

その日、立派すぎる程に成長したキュウリが、6本も採れたのです。

 

母弟子はそのうち4本を師匠の奥様に献上します。

嫌がらせではありません。食べきれないからです。(詳しくは「置き去りにしたキュウリの話」にて)

 

「あら〜、上手に作ったね〜」

 

奥様は褒め上手です。

 

 

 

さて。

 

このキュウリ達は、母弟子Tが初めて種から育てた野菜です。

第3畑に植え付けた際には、師匠から「買ってきた苗かと思った」と

過大な評価をいただいたものです。

 

しかしその後。

 

ご自身のキュウリは、早々に枯らしてしまわれた師匠は、母弟子達のキュウリに対して

 

「このキュウリは育たない」

 

と予想されていらっしゃるのを、母弟子達は感じ取っていました。

 

なぜなら、

 

「何も言わんがの」

 

と仰ったからです。

 

人は「何も言わないけど」と言う時には、大抵言いたいことが山積みのようです。

そして師匠は「何も言わない」と言った後、言いたいことを大量に仰ることがしばしばです。

いわば、師匠の「何も言わない」は「いっぱい言う」の枕詞のようなものでしょうか。

 

でもこの時は、本当に何も仰らなかったのです。

 

「なんだろね」

 

母弟子達は訝しがります。

 

 

しかし、師匠の予想に反して、キュウリ達は見事に成長してくれたのです。

 

「立派に育っているやないか!このキュウリはいいぞ!」

 

「何も言わん」と仰ったことを覚えていらっしゃるかどうかはさておき、

師匠は母弟子達のキュウリを褒めてくださいました。

 

そして6本収穫→4本献上→寒気到来→本日となるわけです。

 

 

本日、師匠はキッパリと仰いました。

 

「いつまでも未練たらしく植えといても、しょうがないぞ。次の野菜植える準備せな!」

 

急な寒気に当てられて、キュウリはすっかり弱ってしまっているのでした。

 

でも、小さなキュウリがいくつか育っています。そして今週は暖かさが戻る様子。

ここは、キュウリも踏ん張りどころではないでしょうか。

彼らのファイトに期待して、もう少し未練たらしく植えておこうと思います。

(10月27日、渾身の1本収穫できました)

 

 

褒められたり、何も言われなかったり、褒められたり・・

 

師匠はあの時何を言いたかったかも不明なまま・・

 

 

まぁ、いいでしょう。

 

秋採りキュウリは、来年リベンジしようと思う、母弟子なのでした〜。

 

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「これはいける!」と興奮した10月17日。師匠の奥様に献上した4本のキュウリは、
孫を連れて遊びに来ていた娘さんが、間違って全部お持ち帰りになられたそう。

 

ではまた👋