勇気ある撤退(トマト編①)2021
「勇気ある撤退」とは、「失敗」「収穫を諦めた」ということです。
でも、「失敗」したのは「チャレンジ」したから。
「チャレンジ」するのは、ムチを携えた師匠が、後ろから睨みを効かしていらっしゃるから。
いえ、結果がどうなるにしても、「まずやってみたらええ」と面白がりながらも、じっくり見守ってくれる師匠がいるからこそです。
私たちも、子供達のチャレンジする気持ちを大事にしようと、師匠を見ていて思うのです。
私たちが師匠から学べることは、野菜作りだけではないようです。
勇気ある撤退(トマト編①)
「ここの土は肥えてるから、ミニトマト作れば沢山採れるぞ」
「支柱も作ってあるから、すぐにでも植えれるぞ」
師匠が仰っているのは、第1畑のスナップエンドウを栽培していた場所です。
「大丈夫なのだろうか・・・」
母弟子は気乗りがしませんでした。
なぜなら、スナップエンドウは大不作だったからです。(詳しくは「勇気ある撤退(スナップエンドウ編)」で)
大不作を産み出した土壌で、すぐに次の野菜を栽培しても大丈夫なのでしょうか。
でも、師匠が長年の経験から仰っているのです。弟子は師匠の言葉を大切にするものです。
それが修行なのです。
母弟子は、師匠の奥様にセカンドオピニオンを求めました。
素人は色々な方の意見を聞きたがるものです。
「母の方が野菜作りも教え方も上手い。父とやると必ず喧嘩になる。」
師匠の娘さんは何度もそう仰っています。
それを聞いているのに、奥様の意見を伺わない理由があるでしょうか、いや、ない。
「第1畑の土はミニトマトに向いてると思うわよ。」
「大玉、中玉トマトなら、第3畑の方が良いわね。」
大体、師匠が仰っていることと同じです。
トマトを植えることにしました。
母弟子は早速苗を買い求めました。
ミニトマト:ぺぺ、アイコ、ドルチェレッド、ドルチェイエロー
中玉トマト:覚えていない(1株のみ)
大玉トマト:桃太郎、桃太郎ファイト、ホーム桃太郎(孫弟子Rはどうしても「浦島太郎」と言ってしまう)
買い入れ担当の母弟子Tは、色々試して、違いを感じるのが好きなのです。
買ってきた苗を見て、師匠は仰いました。
「大玉トマトは作らないって言ってただろう??」「どこに植える気だ?」
そうです。母弟子は師匠の提案を1回却下していたのです。
「大玉トマトは今年はやめておきます。ミニトマトだけにします。」
人は考えが変わるものです。
師匠の奥様と話をして、どうせなら大玉トマトも育ててみようと思ったのです。
「家内から変な情報を仕入れたな。」
師匠は仰います。
「苗買ってきちまったんだから、早く植えるぞ。」
こうして第1畑のスナップエンドウの跡地にミニトマト8株+中玉トマト1株。
第3畑の隅っこに、大玉トマト7株+ミニトマト1株を植えたのです。
第3畑のミニトマト1株は、第1畑と第3畑で本当に生育に差があるのか、
この目で見てみたい母弟子Tの独断で、師匠が不在の時にこっそり植えられました。
「勇気ある撤退」(トマト編②)に続く。
ではまた👋