「植え付け」サツマイモ編(2021)
こんにちは。
2021年6月13日、マルチングを施した第3畑にサツマイモを植えました。
これまで知らなかったのですが、サツマイモは種や種芋を植えるのではなく、
ツルを植えるのですね。
思い起こせば、園芸店などで何やら水浸しになった草の束を見かけたことがありましたが、
あれがサツマイモの素だとは。
ツル苗を買いに行く前に「おすすめの品種はありますか?」と師匠に意見を伺うと、
「何でも好きなやつでええ。『紅はるか』とかな。『安納芋』は素人はやめておけ」と仰りました。
大抵、師匠が固有名詞を出した時には、それを選ぶのが賢いやり方です。
そうしないと、「また変わったのを買ってきたな。わしゃ、(美味しく作れるのか)知らんぞ」と仰り、
母弟子達は心細い思いをするからです。
それはカボチャとスイカで経験済みです。
そして買い出しに出かけた母弟子は、以下の苗を買ってきました。
「紅あずま」「鳴門金時」「紫芋」「安納芋」
母弟子が買いに行った時には、既に「紅はるか」は売り切れていたのです。
でも、たとえ「紅はるか」があったとしても、きっと他の芋も買っていたでしょう。
母弟子Tは色々植えて、違いを感じるのが好きなのです。
買ってきたツル苗を見て、師匠は「紅はるかは?」と仰いました。
「売り切れでした」と母弟子は答えました。
いざ植え付けです。
マルチングに使っている黒ビニールは師匠から頂いたもので、既に等間隔に穴が開いています。
師匠は何でも一度使って捨てるのではなく、使えなくなるまで大切に何度も使うのです。
畑を始めたばかりの頃、支柱を結んだりするためのビニール紐を、切らずにほどいて再利用しているのを見て、驚いたものです。
店に行けば、1巻100円で買える時代です。
ビニール紐は、縦に裂けると使いにくくなります。それでも師匠は上手に結びつけるのです。
結び方にもコツがあるのでしょう。何度か教えていただきましたが、師匠の手元は動きが早く、未だに修得できません。
・・さて植え付けです。
ツル苗は、等間隔に開いた穴にブスッと下に目掛けて差し込むのではなく、斜め45度に差し込みます。
なぜなのかは、ネットで検索すると詳しく書いてあります。
1つ、あまりネットで見かけなかったポイントは、「南に向かって植える」と言うことです。
陽の光を出来るだけ沢山、葉の表面に浴びせる為だそうです。
植え付けをしている時に、隣畑の準師匠(恐らく、師匠と同年代のご婦人)が、様子を見にきて、仰いました。
「あなた達、この人に教えてもらえるなんて、ラッキーよ。しっかり覚えておくのよ。」
私達は、ラッキーなのでしょう。本当にそう思います。
植え付けている最中、母弟子達は師匠に尋ねます。素人は様々な疑問を持つものです。
「ジャガイモは種芋を植えるのに、なぜサツマイモは芋じゃなくてツルを植えるのでしょう?」
「ジャガイモは沢山肥料を与えるのに、なぜサツマイモは肥料を必要としないのでしょう?」
「そういうものだからだ!」
師匠は間髪入れずにそう答えます。師匠の野菜作りに細かな理論は必要ありません。
母弟子達は畑では師匠が示す通りにやれば良いのです。
理論的なものは、家に帰ってから自分で調べれば良いのです。
さて、植え付けた後は、ビニールの間から虫が入ったり、風が吹き込まないように、土を盛って穴を塞ぎ、水を十分やって作業終了です。
作業に時間がかかった母弟子達のせいで、苗はクタクタになり、今後がどうなるか心配なほどでした。
でも数日後にはしっかりと葉を広げて、秋の収穫を待ち遠しくさせる成長を見せはじめたのです。
安納芋以外は。
以上、「植え付け」サツマイモ編でした。
ではまた👋